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忘れっぽいので

『上村松篁展』がとっても俺得展示だった

2014年5月27日(火)~ 7月6日(日)
『上村松篁展』京都国立近代美術館

あやちょこと、スマイレージ和田彩花さんの著書「乙女の絵画案内」の影響で美術館に行きたくなったので行ってきました。

和田彩花著『乙女の絵画案内 「かわいい」を見つけると名画がもっとわかる』を手にして - tsukimi6's blog

といってもあやちょさんとは関係なく、思いっ切り自分の趣味のやつ。

いっぱいつぶやいたから、せっかくなので忘れないうちにブログにまとめておきます。

 

 

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上村松篁展|花鳥ひとすじ 楽しくて楽しくてしょうがない。|京都国立近代美術館にて2014年5月27日(火)〜7月6日(日)

※2014年7月11日(金)~8月10日(日) 富山県水墨美術館

 

場所が違うと雰囲気も変わってくるというか、広い空間で大きな絵画と対峙すると胸がいっぱいになります。

松伯美術館はこじんまりとしているけど、一番大きな展示室が吹き抜けになっていて、絵画が展示されている上の廊下?からもその大きな展示室にかけられた絵画を見ることができるのがとても素敵で大好きなのです。普通は視線と同じくらいか、見上げることが多い絵画を上から眺めるなんてとても贅沢な気分になれます。ただしちょっと行きにくい奈良県近鉄奈良線学園前駅からバス…。

 

 

入江ショック*1を受け止めることができたという「椿」が大好きなのです。複雑な枝ぶり、虫に食われていたり色が変わってきている葉や花びらも上品で美しい。

 

 

入江波光先生に「松篁さんは金魚で絵描きになった」と言われたという。泡ぶくまでお上品で美しいの!

 

 

 

 

本当にこの日にメジロをとても近くでみて、それと同じ顔した素画が出てたのが嬉しくて嬉しくて、勝手に運命を感じました。メジロさん本物も絵もかわいい! 

私が行ったのは前期の展示、後期はまた違うページが開かれているだろうからそれも見に行きたいです。

 

 

多分持ってるやつあるだろうなーと思いながら買ってやっぱりダブってたポストカードや図録を購入し、常設のコレクション・ギャラリーへ 

コレクション・ギャラリー 2014(平成26)年度 第2回展示 | 京都国立近代美術館

ほんまに学習しない…。そういえばここで松篁さんのお母さまである『上村松園展』やった時はコレクション・ギャラリーで松篁さんの「孔雀*2」が出てたな~と思い出しました。それが今回は特別展示で「孔雀」が展示されており、常設展のコレクション・ギャラリーで松園さんの「虹を見る」が展示されている不思議な感覚楽しい!

 

松篁展の展示パネルや図録の解説で何回も出てくる人たちの名前が作品と共に改めて出てくると「おおっ!この方が噂の!」という気分になり、どんどん興味が湧いてきます。欲を言うと、コレクション・ギャラリーの展示にも解説文入れてほしいなって思います。色々知りたい気分なのに!←調べろ

 

 

 

これ今回の展示で一番好きかも…。すごくかっこいい掛け軸に惚れました。 

 

松篁さんが石崎光瑤さんの「熱国妍春」「燦雨」といった熱帯の花鳥画を見て私もこんな絵を描きたい、インドへ行きたいと思った切っ掛けの一つである「熱国妍春」が出ているのも嬉しい!特別展で松篁さんの「燦雨」と向き合ったその後すぐに石崎光瑤さんの「熱国妍春」を拝見できるなんてものすごく贅沢です。(「燦雨」もあったらさらに良かったとか言っては罰が当たります。←言ってる)

鬱蒼としげったジャングルの植物の中に華やかな南国の花々と美しい極楽鳥!

 

大阪市立美術館の小野竹喬展すてきでした。池田遙邨さんの「朧夜」の狐さんポストカードは持ってるけど実物見逃し続けていたので嬉しい!かわいい!あと大好きな山口華楊さんもありました。

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池田遙邨「朧夜」(1982)

 

 

 

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ニースとコートダジュールより「バラの花束のあるアンジュ湾」(1967) 

 

 

上村松篁さん目当てで美術館に来て井ノ原画伯を感じるなんて思ってもみませんでした。最後の最後まで俺得展示です。

久々に美術館へ行って、楽しかったよあやちょさん! 

あやちょさんとは関係なく自分の好きな展示を選んだのですが、「乙女の絵画案内」 を読んだからか、あやちょさんの好みとは違うかな~とか、あやちょさんならどう思うのかな?とか、和田彩花さんのことがついつい頭をよぎります。

常設展の前のロビーに色んなところのチラシが置いてあって、あやちょさんが「乙女の絵画案内」で紹介していた黒田清輝の「湖畔」を発見!京都文化博物館で今『黒田清輝展』をやっているみたいです。あやちょさん!あやちょさんが好きな絵出るよ!って脳内であやちょさんに語りかけたりしてしまいました。

あと、今年の秋に京都国立近代美術館と、そのお向かいにある京都市美術館ジャポニズムをテーマにした二つの展覧会が開催されるようです。あやちょさんも「乙女の絵画案内」でちょろっと書いていた印象派ジャポニズムですよあやちょさん!お向かいという立地を生かしたコラボ展示とは、うまいことやりますな。どちらも見に行きたくなりました。

ホイッスラー展 ジャポニスムの巨匠、ついに日本へ

ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展

美術鑑賞楽しいですね、あやちょさん! !

 

 

*1:京都市立絵画専門学校本科1年生のときに担当教官のひとりであった入江波光に「あんた、こんな概念的なものの見方をしてどうするんですか。赤子がはじめて物を見、驚くでしょう、そのようなさらの眼で自然を見なさい」と厳しく指導されたらしい。自伝『春花秋鳥』にその時のことを“入江ショック”と記している。

*2:今回の特別展のチラシにもなってるやつ